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いつかあの空へ…

TWの片隅で不定期に更新予定。ある獅子の記録…。

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シャルムーン後日談

そッと届けたお菓子とプレゼント…
……賑わッてた街角で、知り合い友達皆を見つけるのにスゲー苦労した

バルカンとスピカと仲良く探し回ッてた姿を
見られていない事だけを、祈ッておきてェな
…見つけ切れなかッた皆には、シャルムーンのお返しを3倍返しで考えておくかねェ

「てめェの笑顔は見たことねェな」
ライソウルが、ポツリと呟く
些細な事、とても深く気にしてるわけじゃないどうでも良い事
「……俺は別に、笑わないわけじゃない」
ゼルガが呟きに囁きで返答する
その際、聞こえてくる音は
ぺらりぺらりとほんのページを捲る音
「へーェ?じャあ俺の前でも笑ッて見せろよ」
面白がる語調で催促するが
ライソウルはゼルガの顔を見ているわけじャない
同居人な間柄で、本人達からしてもどうでも良い腐れ縁があるだけなので
個々人に対して干渉したい訳ではないらしい
「断る」
躊躇なく、きっぱり言い切るゼルガにも
何かを咎めたりする雰囲気はない
 
 
とたとたと間抜けな音が部屋に響く
ゼルガのスピリット達でもなく、ライソウルの星霊達の歩く音でもない
下宿ともいえる我が家で唯一我が物顔で縦横無尽に歩き回る種族
白や黒といった色合いの四足動物が鳴きもせずに膝の上
頭の上、肩の上好き勝手に上って寛いでいるのだ
無音で、無言の空間に間抜けな音が響いているのはいつもの事
 
 
「……まだ、寝ねェのか?」
ライソウルが自分の読んでいた本を閉じ、軽くメモ帳に記録を記して
やはり目も見ずに言葉放る
別に布団を引いたり、そんな事をする気はないので
実は背中をクッションに預けて目を閉じて寝るだけだったりする
「……お前に、気にされる筋合いは、ない」
規則正しく捲られているはずの音が、時々止んでいる
寝る気はないのに、眠気に負けている様子が目に浮かぶようだ
「………気にしてねェッつーの、他意はねェんだよ」
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プロフィール

HN:
ゼルガ
性別:
男性
趣味:
読書
自己紹介:
弓を愛する、白い獅子。
帽子を愛する、白い狼。
同居人、黒い犬。


白の住人は、気まぐれ無口
…喋るときは良く喋るケド。
唯一共通するのは
両耳の一対の紅いカフス。

黒の住人は、気まぐれ遊び
戯れに、そして、戯れに。


狼姫荒哉(銀雨)
狼姫兎斗(サイファ)

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