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いつかあの空へ…

TWの片隅で不定期に更新予定。ある獅子の記録…。

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Wolf which gnaws

…最近、何だか忙しい。
黒いのが、俺の本を勝手に棄てたり、貸したりしているからではないのは確かだが…


……俺の所有物に手を出すのは、止めて欲しいものだ


―――星を見て、空を見て

――風を感じて
(そして『ユメ』を夢見る



「おい…おい、白いの!起きろッつーの!」
少し乱暴に俺の眠りを妨害したのは同居人、いつもの黒いの
「……なん、だ」
こいつでなかったら、スピリットの牙を向けていたところだ
目を擦り、そして、起こしてきた男を見上げて俺は問う

「××××ッつー本の続きはどこだ!俺は早く続きがみてえェんだよ!」
――それはまるで、野犬のような勢いで…
早く答えねば肩を掴まれて
ギャーギャーと吠えられると、直感した
「……お得意の、大好きな、星霊と探せばすぐだろう」
眼鏡を外して、優しく目を擦って
ぼやける視界を少しでもクリアなものとして見ていたくて
緩慢な動作で、その場を濁す
「………冷静に考えれば、確かにそうだがよォ」
少し気分が落ち着いたようで黒いのが溜め息交じりに言葉を零す
「てめェの所有物だろ」
言葉と友にパチリと指を鳴らし、スピカとバルカン、ヒュプノスがふわりと現れた
軽い足音が床を駆けて行く

「そのとおりだが、俺の眠りを、妨げるのはダメだ」
「……俺のスピリット達は探しものを見つけるより、……




―――黒いのと、星霊たちの捜索模様を見ながら
――再び睡魔が手招きする…

――新たな友、ディノスピリットに背を預け
――いつもとは違う、不思議の夢を、見る

―――俺のスピリットは、何かを撃つ穿つ事よりも
―…俺と共に、緩慢な時間を過ごす事を望んでくれるだろう…




……それは他でもない、俺が
戦いに身を置く事に、未だ踏み切れて居ないからだ

いずれは、全体とは言わず…行きたい、ものなのだが…
……スピリットが揃いも揃って、首を縦に振ってはくれない
――…今はまだ、時期ではないのだと
――星屑のような光を纏い、スピリット達が促す

――だから、俺は本の中のユメを見て
―――…夢の中でユメを見て、現実となる日を、夢に見る
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プロフィール

HN:
ゼルガ
性別:
男性
趣味:
読書
自己紹介:
弓を愛する、白い獅子。
帽子を愛する、白い狼。
同居人、黒い犬。


白の住人は、気まぐれ無口
…喋るときは良く喋るケド。
唯一共通するのは
両耳の一対の紅いカフス。

黒の住人は、気まぐれ遊び
戯れに、そして、戯れに。


狼姫荒哉(銀雨)
狼姫兎斗(サイファ)

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