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いつかあの空へ…

TWの片隅で不定期に更新予定。ある獅子の記録…。

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『おはよう』




(何枚かの紙が破られている)
(何かを綴ろうとした後だったり、その文字は複雑だ…)













デモンは「夜」だ、そう聞いたのはごく、最近のことだ。
だが……それよりも、友人が、倒れたと聞いたし、実際に見た。
……そう、なってくると、必然と、心配が我先にと駆け出すわけで……。




勝手なことだと、思った。
こういう時しか尋ねる勇気がない事が、こればかりは悔しい。
もっと…傍にいられたら。こんなに不安にならなかっただろうに。
俺が訪ねてきたことを、きっと住人は驚いたことだろう。
……あとで、驚かせた詫びの1つや2つ、考えて置いたほうが良いかも知れないな。

彼女も…倒れていた。
その顔に、触れても反応は無く…
…君の意識は深層へ潜っているのだと、容易に分かった。


医療系知識はこの場合役に立った試しがない。
なら…俺ができる事は………『傍に居る』その約束を、傍で護ること。
君が目覚めるまで、俺は傍で、待ってるから。




※ ※ ※



「おかえり。………いや、おはようかな。おはよう、クニス」


不安の混ざる夜を、何夜も過ごしたのは、いつぶりだっただろう。
此処数年で、俺の徹夜してまで読書する習慣は大分減った。
……君が、『心配だ』と言ったから。大切な君を、心配させないように。
でも、その君を心配し過ぎて眠れなかったんだ。
ふふ…これで、『心配』はお相子だな。

「……よかった、本当に。不安、だったん、だ……、」



……そこから、記憶がぼやけている。
不安が一気に晴れて、容赦なく眠気が襲いかかったのだろうが…。
「インソムニア」はこんな感じなのだな…と、関係の無い情報が。
薄れる意識の中で、通り過ぎていったような、気がした……。
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プロフィール

HN:
ゼルガ
性別:
男性
趣味:
読書
自己紹介:
弓を愛する、白い獅子。
帽子を愛する、白い狼。
同居人、黒い犬。


白の住人は、気まぐれ無口
…喋るときは良く喋るケド。
唯一共通するのは
両耳の一対の紅いカフス。

黒の住人は、気まぐれ遊び
戯れに、そして、戯れに。


狼姫荒哉(銀雨)
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