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いつかあの空へ…

TWの片隅で不定期に更新予定。ある獅子の記録…。

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エンドレスゲーム

にんげんなんて…
………『傲慢』なんだよ


さいしょにみたのは、「おや」
さいしょにきらいになッたのは、「おや」
さいしょにわかれたのは、「おや」
……はじめからきらいだッたのは、「おや」

あいしてくれなかったのは、「おや」
『おや』の顔を二度と見たくないのは、「おれ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


難しい言葉は、よく知らない。
でも…その表情、顔を色を見ていれば、直ぐに分かる。
「おや」は俺を、一度だッて愛していなかった。

俺の生まれた場所に、友人はいなかった。
誰もが俺を疎んで、煙たがったから。
理由なんて、どうでもいい。
「おや」が俺を嫌い、奴隷の様に扱う事も、どうでもよかった。
……それで、いいとおもってた。




本を読むこと、星霊術を学ぶこと。
ひとりの時間は、いつでも有意義だった。


しかし、俺は「おや」の計画を知っていた。
俺をどこかへ売り飛ばし、多額のダルクに変えて別の暮らしをしようとしている、と。
人身売買、その言葉は、本を読んでるうちに、学んだ。
こんな狂った「おや」が居る荒んだ街で、死ねるなら、それで良かったのに―――。


俺の名は、「タグ」に刻まれ…奴隷商人に連れられて故郷を出ることになる。
小さい頃の記憶、汚れた記憶。
塗りつぶしたい、過去。

…はじめに俺の手を引いた奴隷商人は、数日後には焼死で野に伏すことになる。
もちろん、それは、おれがやったことだ。
別の都市国家にたどり着く前に、俺は独りになっていた。
奴隷商人は、どこからともなくやってきて、俺を引き連れ売っては金に変えた。
その都度、奴隷人生を歩き、俺の手を引いた奴隷商人を始末して渡り歩いた。
……俺の運命を変えた日は。アクスヘイム。



「あいつら」のけがれのない「め」は、おれのやったことを
「ゆるされないつみ」を、〔かこ〕を、つぐなわせるのに、じゅうぶんだった。
…あの街に生まれなければ。てを、くろくそめつづけることは、なかった。


この素手も、『タグ』も腹の『刺青』も、全部が全部俺の『罪』。
だれが、なにを、いおうとも。

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プロフィール

HN:
ゼルガ
性別:
男性
趣味:
読書
自己紹介:
弓を愛する、白い獅子。
帽子を愛する、白い狼。
同居人、黒い犬。


白の住人は、気まぐれ無口
…喋るときは良く喋るケド。
唯一共通するのは
両耳の一対の紅いカフス。

黒の住人は、気まぐれ遊び
戯れに、そして、戯れに。


狼姫荒哉(銀雨)
狼姫兎斗(サイファ)

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