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いつかあの空へ…

TWの片隅で不定期に更新予定。ある獅子の記録…。

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流星ラプソディ・R

……あの後ろ姿、なんか俺、見覚えがあるんだよな。
此処で声を、掛けるべきか。否か。
悩んでも仕方がねェ!
んー、どういう作戦で、行くか…それが問題だ。

偶然を装うにしては、なんか違う!
主に俺の顔に絶対的違和感が浮かぶ。
前に、近所のガキに言われたしなァ……。

確実に気まぐれな”黒猫”には悟られる気しかしねェんだけど。
……あ、れ。つーかこの時点で俺完全に負けフラグ乱立させてね?
先回りしてドローリップを仕掛けるのも、なんか違う。
”黒猫”の狩りでもしてんのか、俺。
偶然見つけた友人を捕まえて、どうする気だろう。
我ながら、行動に謎が多いなァ…自分で呆れてくるぜ…。


「よォ!奇遇だな、”黒猫”」
「……あ、ライだ」
後ろから正々堂々声をかけて、とぼけた声が俺を迎えた。
…なんとなく、予想はしてたけど。
「まァた身長伸びたのかよ、久しぶりに会うと随分と見下ろされたモンで?」
内心、また友人に会えたことの方が勝る。
小馬鹿にしてるわけではない。
ただ、ただ、世間話が出来るほど、俺は、世間を知らな過ぎたんだ。
「まぁね」
満足気にそう答えを返した”黒猫”が、にっ、と笑って。
「…もう二度と会えないわけじゃないだろう?」
手をひらり、と振って。”黒猫”は顔を背けて歩き去る。
「……へへ、お見通しッてか」
俺は決して顔には出さず、また会えるかどうか、を考えてた。
”黒猫”は言葉を残してそれ以上語らず。
どういう状況でも適わないな、と。そう、思わずには居られなかッた。



※※※※※※
最後にある注意:”黒猫”さんはお友達を指すので本人の名前が当てはまります。
許可を貰ってるのに、このチキンハートである。
該当するお友達に、ぷちSS的何かが、届きますように。
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プロフィール

HN:
ゼルガ
性別:
男性
趣味:
読書
自己紹介:
弓を愛する、白い獅子。
帽子を愛する、白い狼。
同居人、黒い犬。


白の住人は、気まぐれ無口
…喋るときは良く喋るケド。
唯一共通するのは
両耳の一対の紅いカフス。

黒の住人は、気まぐれ遊び
戯れに、そして、戯れに。


狼姫荒哉(銀雨)
狼姫兎斗(サイファ)

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