紫煙の雪。

最近は、たまに…外をふらついている。
確か、雪がそんなに降り積もっていなかった時期のはずだから…

……１１月の下旬からの、話だ。
先日が大祭で、あれから１ヶ月と少しだという。
……何故だろうな、少しだけ、時間の流れが速く、思えてくる

燻る煙と

ラッドシティという名を耳にしてから…
……もう、一ヶ月も経ってしまうのか。
いつもゆっくり時間を過ごしているような感覚があるもので
なんとなく…驚きを隠せない


移住して住む場所が少々変わったとしても
俺の居る部屋に、どこかの変化があるわけでもない。
部屋の同居人は相変わらず…あの黒い男だ。
時々瞳越しの終焉を見ていた事もあるが…
……アクエリオでの借家から黒い男と共に本を持ち歩く方が多かったかもしれない。
でも、何となく棄てきれなかったんだ。
…例えて言うならば、そうだな…愛用していたトンファーと同じだ。
愛着が湧いたものを放棄するのは、趣味ではない。
紫煙銃をつい逆手撃ちしてしまうのも
トンファー譲りの…癖になるのだろうか……

褐色の翼

いやァ…仮装ッつーのも楽しいもんだな
俺の仮装、キョンシー以外に何を＋してたか
誰が分かッたもんか分かんねェけどな

まァ…グリフォン、だッたわけだけどな。
鷹or鷲の翼と、白いふッさふさな尾！
半獣人のキョンシーッつーコンセプトで動いてたしよォ
俺としては大満足だから良いんだ
むしろ髪の長さが一番分かりやすくて、皆にもよく伝わる気がするんだ

夢現

……悪りィなァ、今、手ェ離せねェんだ
その辺に置いてある冊子でも読んで、待ッててくれねェか？

ライソウルスペシャルで行こう？

いやァー…のんびり過ごすのも好きなんだがよォ
居候させて貰ッてる輩が予想以上に俺様を使ッてくれッから
休みがあんまり取れなくて、ちと変な気分だ


…（バトンに目を落として）こういうの、普通に投げつけてくるし、よォ
変わッた奴だと思えば、面白い奴なんだがなァ

とりあえず、応えきッたように見えるように
バルカンの足型で判子押しとくか…