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いつかあの空へ…

TWの片隅で不定期に更新予定。ある獅子の記録…。

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欠伸

「…ッたくよォ、なーんで俺様がこんな事を…」

バルカンの紅錠が足元をうろつく
最近呼び出せるようになった無口なフェニックスに、旋華と、名付けた

「……おい、旋華、お前も探せよ。お前の止まり木じャねェのよ、俺様は」

その日は夏の昼下がり
”白いの”こと、俺を居候として野放しにするゼルガ(c01231)が唐突に
『俺の日記を何処に隠した』

そう、真面目な顔をして睨んで来たときには
ついに頭の中がお花畑にでもなったのかと思った
「俺様がお前の日記を隠して得するわけねェだろ」

その時は確か、ジェナスの両目の下に▼の刺青を描いていた途中だった
動かないように無表情を貫くジェナスだったが、胴体を捩ってまで逃げようと試みるので、
きっとくすぐったいのだろうと、面白がって遊んでいた最中だった、ような気がする
『では、俺が何処に忘れたというんだ』

眼鏡のレンズを丁寧に拭いて、再び掛け直す
そんな仕草も生真面目その物の男は、ただひたすら俺を疑っていた

「待て待て、俺がお前の全てを把握してたら何か色々と問題だろォーが」
筆をおいて、逃げたがっていたジェナスを逃がしてやる
あんまりにも暴れるから▼の刺青が▲になっていたが…
…あえて、気にしないことにした

『……お前が好き勝手に本の整頓するから何処に何があるか分からないんだが?』
ぺちり、ぺちりと本棚を叩いてゼルガは俺にモノ言いたげな視線を寄こす
呆れ半分本気半分、そんな視線だ
「足場のない部屋を書斎と言えるなら、綺麗になッた此処は図書館だな」
少しだけ視線に耐えていると
俺の手元から逃げ出したジェナスが、ずーるずーると不可思議な音を立てて
ゼルガの足に絡んでじゃれて遊び始める
「白いのは、白い生き物に好かれるのな…おもしれェーや」
その様子を少し面白がって笑うと、不機嫌そうな顔で一言
『…追い出すぞ』


……それから半刻ほど経った、同じ場所
その場には俺とサーチウィズフレンズで協力してもらってる星霊たちしか居なかった

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プロフィール

HN:
ゼルガ
性別:
男性
趣味:
読書
自己紹介:
弓を愛する、白い獅子。
帽子を愛する、白い狼。
同居人、黒い犬。


白の住人は、気まぐれ無口
…喋るときは良く喋るケド。
唯一共通するのは
両耳の一対の紅いカフス。

黒の住人は、気まぐれ遊び
戯れに、そして、戯れに。


狼姫荒哉(銀雨)
狼姫兎斗(サイファ)

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