嘘綴り

(目の前に広がる本の山＆足場のない本の山崩れ)
おい、白いの…ッたくよォ、何で数日間目を離すとこんなに場が荒れてんだァ？

お前は本を読むことと、猫に集られることくらいしかしてねェはずだろうに…
(薄い本厚い本をちょこちょこと拾い始めて、一冊の小冊子に目を留める)
……『４月の嘘』…ち、ちョッと待て！
お前、古人が書いたモンだとか
恐ろしい程の難しい本だけが守備範囲じャねェのかよォ！？

（１ページ目を開いてみて、動きが止まった。無言で閉じる）
…白いのが、歩き回ッて書いた著書だよな、
しかも…俺様が誰にも見られてないと信じて止まない内容だよな、コレェェ！！



……ま、俺様が直々に処分してやるからよォ
お前はそこの本の山に囲まれて、楽しく過ごしてろｙ…Σ
(ファルコンによって、小冊子は持ち去られた！)
返せ、返せー！

●誰も知らないライソウルの『４月の嘘』…どうにも、ハジ気具合が凄かった
よって……記しておこうと、思う
●これを本気で(事情があって、５日間)記載していた、ライソウルは…
人の目を気にしないのだろうか……いや、そんな訳がないだろうな


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【愛称：ライ】
エンブレ学園を卒業し、勝手気ままなバイト生活を送るニート
ただし、実態は『変身ヒーロー☆超霊感体質人狼騎士・ライ』
漆黒の衣装を身に纏い、狼面と耳と尾を付けた相当怪しい人物
ヒーローとは名ばかりで、
『アンタにャ悪い霊の匂いがしやがるぜェ？お祓いを勧める！』と金を騙し取り生活する
警察沙汰になることもよくあり、留置所の人と仲良しで、良く一緒に脱獄する。
戦うべき敵が、俺様にしか見えないのは不公平だ、と意味の分からないことを
豪語しているのを目撃されている

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