霜龍

…ふふっ、気が付けば俺の手帳がほこりまみれだ
……最後に書いたのがだいぶ昔のように思えて仕方がない


水着だ、海だと騒いでた当日は…残念なことにちょっと旅行しにいっていてな…
その日、具体的にどのようなことがあったか実は未だによく知らないんだ
…そのかわり、たくさんの人に逢えた
今後、再び会えるかは俺の行動しだいなの、だが………

また、逢いたいところだ
……よし、後ろにいるお前は、無茶のないように頑張ってくれ



……っと、ほこりにまみれてしまってはいるが、バトンがあった、よな。
さてさて………順番に、応えていくとしよう

White snowstorm

――それで…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_そうじ
己は何をしたのか判ってるんだよな、蒼紫狐ー…　_はいご
……いいや、犯人はもう１人いたよな、確信犯の『蛇狩狐』めー…


もう少し、口を噤んでいられないのかお前達は…

従兎(シト

…本を片付けようと、のんびり作業始めたところで
ふと、思い出した


………今朝方、クルスにひっそりと託されたあるバトンの存在を



一度は見て見ぬふりをしようかと思ったのだが…
何故だろうか…俺はこのバトンによく酷似したものを
どこかの蒼紫狐にやらされた記憶があるような…

その時は…にゃんにゃにゃーんと…
似つかわしい言葉を呟かされたような気がするのだが…！


でも……託されたものなら、やるのが正義
何事も、正直に……それが俺だからな…
ちょっと似つかわしさが全力だが…大事な絆を証明しておこうか、ぴょん…

rit.～リタルダンド～

鏡の中の俺が、無口で、聞き手で、喋ることのないはずの『俺』が
『……応えは、お前の中にあるはずだろうに』 と応えた
…本当は俺とて、知っていた
ただ、気づかないふりをしていた、のかも知れぬ…



戦いの日の前夜…もはや深夜というべき時間
急な仕事が俺の戦いを妨害した
……駆け抜けることは、叶わないと知って、せめて、せめて…



俺の言葉が、届くようにと…
情報局宛に、メッセージを添えたんだ

闇の唱道

寝て起きれば、戦い、なのだったな？

……ふむ、なんとか、無事でいてくれると嬉しいのだが
参戦は難しいが、暗躍くらいは出来ると思うし…
…応援だって、出来ることだろうし…


………まぁ、まずは自分の無事も、頭数に入れておかねばな